- トレーニングベルトは腰を守るためには用意しておきたいグッズ
- 特にデッドリフトをメインに組み込んでいる方に効果的
- 選ぶなら革のタイプで簡単につけ外しができるモデルがベスト
トレーニングベルトは、ジムに行った時や筋トレの動画などを見ていると結構多くのトレーニーが使用しているグッズの1つ。
筋トレを始めたころは必要なのかどうかわかりにくいのですが、筋トレを続けてきた立場から言えばトレーニングベルトを使うことのメリットは大きく、早い段階から使用するのがベター。
本記事では、トレーニングベルトが必要なのかどうか、その効果とメリット・デメリットについて解説しました。
腰に不安がある方や、よりトレーニングの強度を高めていきたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
トレーニングベルトはいらないのか?効果について
初心者のうちは、そんなに重いものを扱うこともないしトレーニングベルトなんていらないよね…。
そう思われる方は結構多いのですが、個人的に言えばトレーニングベルトは初めからでもあったほうがいいです。
やはりケガは怖いですし、特に腰は一度痛めると筋トレの効率を圧倒的に下げてしまうため特に注意すべき。
トレーニングベルトをすることで、全てのリスクをなくすことができるとは言いませんが、使用することの効果は確かにあります。
そんなトレーニングベルトのメインの効果としては、以下の2つが挙げられます。
- 体幹を補助してくれる
- 腰への負担の軽減
体幹を補助してくれる
トレーニングベルトは締めることで外側から圧力がかかり、体幹を補助してくれるのが効果の1つ。
多くの筋トレのメニューでは、体幹を意識することが重要になります。
特にデッドリフトやスクワットなど高重量を扱うような種目の場合、腹圧をかけて体幹をギュッとしめておかないとケガの原因になるためですね。
とはいえ筋トレを始めたころは、
- 腹圧ってどうやってかけたらいいのか?
- 腹圧をかけようとしているけど、かかっているのかわからない。
こういった状況になりやすく、トレーニングベルトはその補助として使用します。
腰の負担の軽減
体幹の補助の部分と重なるところもありますが、トレーニングベルトの使用は腰の負担を軽減します。
腹圧がかかっていないと、腰を伸ばした状態を維持することが難しくなるため、ウェイトを下ろすときなどに背中から腰が曲がってしまう。
そうなると腰に負荷が大きくかかってしまうので、ケガの原因に。
トレーニングベルトは使用することで腰を伸ばした状態を維持するため、腰への負担を軽減することができます。
トレーニングベルトのデメリット2つ
トレーニングベルトの効果は先ほど説明した通りですが、それらの効果にはメリットとデメリットがあります。
メリットはもちろんですが、デメリットについても知っておきたいところ。
- 体幹を使いにくくなる
- 依存しやすく必要以上に使用してしまう
とはいっても、対策をしっかりしておけば問題はありませんので、もう少し解説していきますね。
体幹を使いにくくなる
トレーニングベルトは体幹の補助をしてくれるのが大きな効果といえますが、体幹を使いにくくなるというデメリットがあります。
そのため体幹は別で鍛える必要がありますが、ここは腹筋運動やアブローラーなどで対策することが可能。
ベースとなる体幹の筋肉がしっかりできてくれば、さらにケガなどを防ぐことができるようになりますよ。
>>>アブローラーのおすすめ7選を徹底比較【初心者から上級者まで対応】
依存しやすく必要以上に使用してしまう
トレーニングベルトのもう1つのデメリットは、依存してしまいやすいこと。
ありがちなのが、自分にとってそこまで重くない負荷でもベルトを使用してしまうパターンですね。
負荷が強い場合は、補助的にトレーニングベルトを使用する方がいいのは確かですが、逆に負荷が弱めの場合はあまり意味がありません。(腰に不安があるとかそういった場合は使うべきです)
ベルトを使うことでは体幹を鍛えられず、適切なフォームを取るための筋トレが必要になるということもデメリットと言えます。
対策としては自分の扱える最大重量の7~8割くらいでトレーニングするときだけベルトを使用するなど、軽い負荷の場合は自分の体幹の意識づけやトレーニングをすることが効果的です。
トレーニングベルトのメリット3つ
体幹が鍛えられないと聞くと、メリットがあまりなさそうに見えてしまいますが、それを補うほどの良さがトレーニングベルトにはあるんですよね。
大きなメリットと言えるポイントとしては、以下の3点。
- 高重量を扱いやすくなる
- 疲労の軽減による回数の増加
- 不安の軽減
筋トレを続けていく場合、どのポイントも重要になってきますので知っておいてうまくトレーニングに活用していきたいところですね。
高重量を扱いやすくなる
まずトレーニングベルトを使用すると、自分にとっての高重量を扱いやすくなり、体幹を補助してくれるというのが最大の理由です。
自分の体幹や腹圧だけでは姿勢を維持するのが難しい重量でも、補助を利用することで扱えるようになり、より高負荷なトレーニングに挑戦することが可能に。
効果は人によるところもありますが、私個人の話でいえばダンベルデッドリフトで5キロくらいは増やせたことがあります。
よりしっかりと負荷をかける上では、重量の設定は大事なポイントになるのでその点は大きなメリットと言えます。
疲労の軽減による回数の増加
トレーニングをしていると、姿勢を維持するための筋肉も疲労していきます。胸を張っていたら背中が疲れるなどですね。
トレーニングベルトはそういった体幹を維持する補助として使えるので、筋肉の疲労を押さえることができるのがメリットの1つ。
初心者の方によくあることとして、鍛えたいところと別のところが先に疲れてしまいトレーニングの効率が悪くなるのがあげられます。
トレーニングベルトをうまく活用することで、動作の回数を増やしたり鍛えたいところを限界まで追い込んだりと、初心者の方にはいいメリットではないでしょうか。。
不安の軽減
筋トレをしているときの一番の不安は、やはりケガをすること。
デッドリフトなどで高負荷を扱ったりした場合に、腰を痛めてしまうとその後のトレーニングにも影響が出てしまいます。
トレーニングベルトは、そういったケガの不安を軽減するのに役立ちます。
不安を感じながらトレーニングをするよりは、少しでも安心してトレーニングできる方がいいですから、そういった意味でもトレーニングベルトは有用ですね。
トレーニングベルト選びは3つのポイントから!
トレーニングベルトと一口に言っても、その種類は様々。たくさん種類があると何を基準に決めればいいのか悩みますよね。
トレーニングベルトを選ぶ時に確認しておきたいポイントについて解説していくと、まず見ておきたいところは3つあります。
- ベルトは素材で強度が変わる
- ベルトのバックルは簡単に着脱できるものを
- ベルトの幅はサポート度合いに影響
この3つのポイントは最低限おさえておくことで、トレーニングベルトを選ぶ時に悩むことはかなり少なくなるかと思いますので、それぞれ参考にしてみてください。
ベルトは素材で強度が変わる
トレーニングベルトはメインとなる素材で強度が違って、基本になる素材としては革製とナイロン製の2つ。
革製はその名前の通り、本革を使用したタイプで全体的に固いのが特徴。(オイルで柔らかく加工されたものもあります)
その固さから、可動域に制限がかかる場合がありその点はストレスに感じる人もいますが、その分体幹のホールド力はかなりしっかりしており、強度も高いので壊れにくいのがメリット。
使用するごとに体になじんでくるのが革の良いところなので、長く使用して自分のものにしていく楽しみもあったりします。
ナイロン製は革製に比べると柔らかく、通気性も比較的よいタイプ。
強度面で言えば革製には劣りますが、全体的に柔らかいことから動きの阻害は少なく済むので使用中のストレスを感じにくい。
そのため初心者でも使用しやすく、様々なメニューにも使うことができるので汎用性の高さも魅力です。
さらに製品によっては手洗いもできる場合があり、トレーニングで吸収した汗なども洗い流して衛生的なのもポイントですね。
ベルトのバックルは簡単に着脱できるものを
トレーニングベルトを固定するバックルもいくつかの種類に分かれていて、固定力や着脱のしやすさも様々。
それぞれのタイプについて、主だったところをあげていくと以下の通りです。
- ピン止めタイプ
- レバーアクションタイプ
- マジックテープタイプ
この3種類ですがピン止めタイプとレバーアクションタイプは革製、マジックテープタイプはナイロン製に使われているので、ナイロン製はほぼ一択といってもいいくらいですね。
それぞれ解説していくと、ピン止めタイプは普通のベルトのようにピンを穴に通して固定するタイプで、通常2本のピンで固定します。
ピンの差し込み位置が決まっているので、微調整が難しいところはありますが、ホールド力はかなりしっかりしているため体幹をガッチリ固定できるのが魅力。
レバーアクションタイプは前面についたレバーハンドルの金具でつけ外しをするタイプ。
金具が大きく重くなってしまうことと、あらかじめ金具の位置をあわせておく必要があること、価格が全体的に高いことがデメリット。
しかし、大きな腹囲の変化がなければ一度金具をあわせるだけでそこからはワンタッチでつけ外しができ、ほとんどの場合ベルト自体の厚みもあってかなりの強度と耐久性があるのが大きなメリットになります。
マジックテープタイプはバックルにベルクロを通して固定するタイプ。
デメリットと言えるのは、マジックテープの強度が落ちてくることによる固定力の低下。とはいえ固定面は広めに設計されているため、そこまで気にならないレベル。
テープという特徴から微調整もできて、つけ外しも簡単なので初心者にとっては非常に使い勝手の良いタイプとなっています。
ベルトの幅はサポート度合いに影響
最後に見ておきたいのはベルトの幅など、いわゆるサイズとベルトの幅。
サイズは基本的に各メーカーがサイズ表を出していることがほとんどなので、自分の腹囲に合わせて選べば問題ありません…が、どちらかというとベルト幅の方が使用する上では重要になることが多いです。
大きく分けると、前面が細めに作られているタイプと全体が同じ幅のタイプの2種類。
前面が細く作られているタイプは細い分多少強度は落ちますが、関節の可動域や腰の骨や肋骨に対して邪魔になりにくいように考えられています。
背面部分は幅を広くとってあり、サポート力自体は問題ないので最初はこちらのタイプの方が使いやすい。
全体が同じ幅のタイプは、前面部の骨に当たったりすることもあるので多少ストレスになる場合もありますが、より高負荷に対応が可能で瞬間的に力を発揮する時などに効果的。
特にデッドリフトやスクワットのような高重量を扱う種目で使用されることが多いですね。
より重量を扱っていきたい時は、こちらのタイプを考える方がよいでしょう。
筋トレ4年目が選ぶトレーニングベルト3選
トレーニングベルトは、筋トレグッズのメーカーのほとんどが発売していることもあってその種類はかなり豊富。
購入するなら長く使える方がいいと思うのはみなさん同じだと思います。
そこでトレーニングベルトの中でも、選ぶ時のポイントに合わせたモデルを3つピックアップしました。
私が実際に使用していいと思えたものや評判の良いもののみを選んでいますので、参考にしてみてください。
革製の鉄板!ALLOUT パワーリフトベルト
革タイプのトレーニングベルトの中でも、圧倒的にコスパがいいモデルと言えばALLOUTのトレーニングベルト。
最高級の牛革を使用していることで、使い始めからでも柔らかめで使用感はかなり良好。
タイプも背面の幅が広いワイドタイプと、ストレートになっているレギュラータイプの2種類があって、使用する重量に合わせた対応ができるのもいいですね。
デメリットとしては在庫の欠品の多さがありますが、職人の方が一本一本作り上げているということもあって致し方ないのかなといったところ。
最高級の牛革に、職人の技を考えた時にこの価格は圧倒的にお買い得と言えるトレーニングベルトです。
レバーアクションで楽々着脱!IROTEC(アイロテック)
レバーアクションタイプで選ぶ場合、バランスが良いのはIROTEC(アイロテック)のトレーニングベルト。
レバーアクションができるタイプというと、SBDが代表的ですが30,000円弱と高額なのが難点なんですよね。
その点、IROTECのトレーニングベルトであれば、10,000円弱で使用することができるとあってかなりお買い得ですし、同価格帯でレバーアクションタイプのベルトはいくつかありますが、その中でもトレーニー御用達のメーカーが選べるのは魅力的。
イチイチつけたり外したりの煩わしさを感じたくないって方には、ぜひ使ってみていただきたいベルトですよ。
手軽に始めるなら!Schiek(シーク)リフティングベルト
Schiek(シーク)はアメリカ発祥のフィットネスグッズブランド。
20年以上の実績のあるブランドとあって、ゴールドジムに引けを取らない人気メーカーの1つです。
革のタイプのトレーニングベルトも販売しているのですが、Schiek(シーク)の場合はナイロンタイプがかなり人気が高め。
他メーカーにはあまりない体のラインに沿った形状は、つけた時の違和感も少なく初心者にはとても使いやすく、マジックテープも特許を取っているものになるので、簡単にはがれることもないのが素晴らしい。
革のタイプと比べて更に価格はお手頃になっているため、筋トレ初心者~中級者くらいまでのサポートアイテムとして非常に優秀なトレーニングベルトと言えますね。
トレーニングベルトは腰を守りたいなら用意しておくべき
本記事では、トレーニングベルトの効果やメリット・デメリットについて解説しました。
- トレーニングベルトは体幹の補助・ケガの防止のために使用する
- 体幹を鍛えるものではないので、体幹は別に鍛えるなどの工夫が必要
- 自身で重いと感じる重量であれば使用するのがベター
- ベルトを選ぶ時は素材・バックル・サイズ・形状を確認する
トレーニングベルトは使用することで、姿勢の維持を助け、腰のケガを防ぐことができます。
高負荷のトレーニングをこれからこなしていきたいと考えている方は必須とも言えますし、そこまで高負荷でなくても安心してトレーニングするなら使用するべきグッズの1つと言っても過言ではありません。
ケガをしてしまい、トレーニングができないというのはとてももったいないことでもありますので、ぜひ今回の内容を参考にしていただき、より安心してトレーニングができるようにベルトを使用してみてください。