- はじめのうちは20kgでも十分な負荷になる
- 20kgは種類が豊富にある
- 続けることが可能かどうかわからない
- 高重量のダンベルほど価格が高くなる
可変式ダンベルを最初に選ぶ時に多い悩みが、「どのくらいの重さにするか?」ですよね。
経験者ならともかく、筋トレを始めたばかりだったりすると軽いのがいいのか重いのがいいのか…。
いくつも用意するものでもないので、なるべく無駄のないように選びたいところですが、結論から言えば初心者が最初に選ぶべき可変式ダンベルの重さは20kg。
鍛える程度によって違いがあるのは確かですが、20kgが一番無駄が少ないと感じます。
具体的に使いやすいものをあげるならこんな感じですね。
本記事では、なぜ最初に選ぶ可変式ダンベルが20kgなのか?について、経験をもとにまとめました。
最初のダンベルは20kgあれば十分な3つの理由
まず、最初に選ぶダンベルは20kgで十分だと考えられる理由について。
- 初めから高重量を扱うことは難しい
- 10kgではすぐに不足が出る
- 手頃な価格で選ぶことができる
ここでポイントになるのが、固定式ではなく可変式のダンベルであるということ。
いきなり固定式ダンベルの20kgを選ぶのはお金の無駄とまでは言いませんが、効率的ではないため間違えずに可変式から探しましょう。
>>>可変式ダンベルにデメリットはあるのか?【ありますがメリットの方が多いです】
注意点をお伝えしたところで、それぞれの理由について解説していきます。
初めから高重量を扱うのは難しい
可変式ダンベルの重さの種類は割と多くありますが、確認できたところだと以下の通り。(片方の重さの上限です)
- 10kgセット
- 15kgセット
- 20kgセット
- 30kgセット
- 40kgセット
筋トレをはじめてそれほど期間が経っていない場合、いきなり30kgや40kgのダンベルを扱うのは無謀としか言えません。
正直なところ、20kgでも持て余すくらいなんですよね。
仮に30kgや40kgの可変式ダンベルを選んだとして、最大限使えるようになるのは数年先。
はじめたばかりで数年先まで使うかどうかもわからないものを選ぶのは、ちょっともったいないですよね。
それならばある程度早い段階で使いこなせる20kgのダンベルを取り入れる方が、結果として無駄が少なくなります。
10kgではすぐに不足がでる
上で説明したように、ダンベルには重いものもあれば軽いものもあります。
初心者であれば10kgくらいの軽いダンベルでもいいかと考えがちですが、個人的にはおすすめしません。
なぜかと言えば、10kgのダンベルだとすぐに物足りなくなるためです。
ほんとに最初は10kgでもキツイと感じるんですけど、3ヶ月も続けていると筋力もそれなりについてくるので、効果が頭打ちするんですよね。
特に胸や背中は筋肉が大きくそれだけ力が強いので、10kgではあまり長く鍛えられずすぐに新しいものを買いなおす必要が出てきてしまいます。
ダンベルばかり頻繁に購入するのは正直もったいないので、重いもの以上に軽すぎるものは選ばないのが吉ですね。
手頃な価格で選ぶことができる
重さ | 価格 | 種類 |
---|---|---|
10kgまで | 安い | 多い |
20kgまで | 色々 | 多い |
30kgまで | 高い | 数種類 |
40kg | 高い | 一種類 |
可変式ダンベルの重さごとに、価格と種類を大まかに比較してみました。
比較表のように、ダンベルは基本的に重ければ重いほど価格は高くなります。
30kg以上のものは種類が多くないので、あまり悩まなくていいのはメリット。
しかし、使いこなせるかどうかの不安は大きく、いきなり高額なものを選ぶのはかなり勇気がいりますよね。
逆に10kgまでのものは、種類が豊富にあることから色々吟味したい人にとっては魅力的に感じるかもしれません。とはいえ、価格相応なので品質に不安が残るのが正直なところ。
そういう点で見ると、メーカーによって価格の違いはあれど、ほぼすべてのメーカーでラインナップに組み込まれている20kgのダンベルは、価格的にも品質的にも悪くないものが揃っており、メーカーごとに特徴があるので、自分が重視したいポイントに沿って選ぶことができるというのが一番のメリットじゃないでしょうか。
とはいえ、種類が多すぎて決められない場合も結構あったりしますので、そんな方は可変式ダンベルをタイプ別にまとめた記事もありますので、よければ参考にしてみてください。
20kgのダンベルで鍛えるのが効果的な部位
次に、20kgのダンベルがあると、どの程度まで筋トレに活用できるのかについてまとめてみました。
可変式ダンベルで鍛えられる身体の部位は、主に6か所となっており鍛え方も様々です。
- 胸-大胸筋
- 背中-広背筋
- 肩-三角筋・僧帽筋
- 腕-上腕二頭筋・三頭筋・前腕筋群
- 腹筋-腹直筋・腹斜筋
- 脚-大腿四頭筋・ハムストリングス・大臀筋(お尻の筋肉)
見ての通り、全身くまなく大抵の部位は可変式ダンベルがあれば負荷をかけていくことができます。
それぞれの部位ごとに重さを変更して使用するわけですが、20kgのダンベルがあることでどの程度鍛えることが可能なのか、およその期間についてまとめると以下のようなイメージ。
- 胸と背中は一年以上使える
- 肩・腕・腹筋は最重量まで使うのは逆に難しい
- 脚はどうなりたいかで変わる
理想の身体を目指すにあたって、重視している筋肉は人によって違うもの。
トータルに鍛えていきたい人もいれば、盛り上がった肩になりたいとか胸板を厚くしたいとか…。
とはいっても、この期間については鍛える頻度や筋力の増加度合いなどによっても変わってきてしまうため、まずはあなたが重視したい部位のところだけでもチェックしてみていただければと思います。
胸と背中は一年以上使える
上半身の中でも大きな筋肉である胸と背中の場合、20kgのダンベルがあれば少なくとも一年くらいは使用ができます。
筋力によって最初の重さは違ってきますが、筋肉が大きく強くなってくるにつれて段階的に重くしていき、早い方だと一年ほどで20kgが使いこなせるようになるイメージですね。
胸も背中も鍛えた結果が目に見えやすく、アピールポイントに繋がる部分でもあるので20kgダンベルをフルに活用できるようにガッツリ鍛えていきたいところ。
20kgダンベルがフル活用できるレベルまで鍛えられると、鏡で自分の身体を見るのが楽しくなりますよ。
肩・腕・腹筋は最重量まで使うことは逆に難しい
上半身の中でそこまで大きくない筋肉といえば、肩・腕・腹筋の3部位。
(腹筋は大きいように見えますが、いくつもの筋肉が組み合わさって出来ているため単体ではそこまで大きくなかったりします)
これら3部位については、20kgのダンベルがあれば十分と言えるレベルで筋トレの負荷をかけることができ、むしろ20kgをフルに扱える種目の方が少ないので、部位ごとに5kgなり10kgなりに落として使っていきましょう。
肩や腕は薄手の服であれば大きさが目立ちやすくなりますし、夏場などは割れた腹筋で過ごしたい人も多いと思います。(プールや海などに行く機会も多くなりますしね)
逆三角形の身体など、上半身のバランスを取るうえで結構重要な部位になってきますので、20kgをフルに使用するというよりは適切な重さでトレーニングをしていくのがポイントですね。
脚はどうなりたいかで変わる
下半身の筋トレで定番と言えば、スクワットがあります。
スクワット自体はダンベルがなくても行えるトレーニングですが、太くたくましい太ももを目指すならダンベルで負荷をかけることが必要。
初心者の方が20kgのダンベルをフルに活用していこうと思った場合、必要な期間としては一年程度。(ダンベルの場合、それ以上の重さは担いだり掴んだ状態を維持するのが難しくなってきます)
自重でのスクワットは、一ヶ月くらい続けていると筋肉痛も出なくなってきますが、そのまま続けていても筋肉を大きくすることは難しいです。
スッキリと太ももを引き締めたいなら自重でもいいんですけどね…、上半身だけガッツリ鍛えるとバランスがどうしても悪くなっちゃう。
ガッツリ鍛えて太くしたいなら20kgは効果的ですし、スッキリしたいならそこまでは必要がない…。
どこまで鍛えていきたいかで、ダンベルの必要性や重さは変わってくるというのが正直なところでしょうか。
20kgのダンベルでおすすめなのはこれ
20kgのダンベルが初心者には適している理由を解説しましたが、実際に選ぶ場合どれがいいのか?
どのタイプの可変式ダンベルでも、一長一短なのは確かですが最初に選ぶものとしておすすめなのはこちら。
オーソドックスなスチールプレートタイプのモデルですが、ラバーを巻き付けることで静音性を高めていたり床などに置いたときに傷がつきにくくなっているのがいいですね。
冒頭で紹介したブロックタイプのようにピンの抜き差しで重量が変更できるモデルに比べると、プレートのつけ外しの手間は多少ありますが慣れればそこまで気になるものでもありません。
価格も手ごろなものが多いため、ファーストチョイスとして選ぶのであればかなりおすすめできるモデルといえますね。
とはいえ可変式ダンベルの種類はまだまだありますので、他のタイプについても比較したいということであれば>>>可変式ダンベルのおすすめランキング【タイプで比較】でまとめているためこちらもどうぞ。
最初のダンベルは20kgで十分長く使っていける
本記事では、最初に選ぶダンベルの重さは20kgで十分な理由についてまとめてみました。
- はじめのうちは20kgでも十分鍛えていくことが可能
- 20kgは種類が豊富
- 高重量のダンベルほど価格が高くなる
可変式ダンベルには重いものから軽いものまで、様々な重さの物がありますがその中でも一番取り入れやすいのが20kgタイプのダンベルの特徴と言えます。
種類が豊富なのに加えて価格の幅も広めなので、自分にとってのニーズに合ったものを探すこともできますしね。
20kgで不安に感じる場合はさらに高重量のダンベルを求めてしまいがちですが、20kgのダンベルを使いこなせるようになってからでも遅くありませんので、まずは20kgの可変式ダンベルを使いこなせるようにトレーニングをしていくのが一番の近道ですよ。
これからダンベルを使用して身体を鍛えていこうと考えている方は、ぜひ今回の内容を参考にしていただきトレーニングを始めてみてください。