- 腹筋ローラーの膝の痛みの原因の多くは脂肪の量と床の状態
- マットで床の状態を改善するのが効果的
- マット選びは反発性と長さで選ぶ
腹筋ローラー(アブローラー)のトレーニングを始めた時にまず取り組むのが膝コロ。
フォームを覚える意味でも非常に重要なメニューですが、膝コロの難点と言えばトレーニング中の膝の痛みがあります。
どうしても痛みがでるとトレーニングに集中できなくなってしまうため、対策をとることが重要。
具体的に言えば、トレーニングマットを取り入れることで腹筋ローラーでの膝の痛みを軽減することが可能になります。
本記事では、腹筋ローラーの膝コロで膝が痛くなる原因と、痛みを軽減するためのトレーニングマットの選び方について解説しました。
膝の痛みに悩んでいる方だけでなく、床を傷つけたくない方なども参考にしてみてください。
>>>アブローラーのおすすめ7選を徹底比較【初心者から上級者まで対応】
腹筋ローラーで膝が痛い理由
膝コロのトレーニングで膝が痛くなるのは一言で言ってしまえば膝をついているからなのですが、膝をついているだけで痛みが出るわけではありません。
色々試してみた結果、考えられるのは以下の2点。
- 膝周りの脂肪が少ない
- 床の状態
1つ目の理由としては膝周りの脂肪の少なさです。
関節部分は生活上常に動いていることからか、多少太っている方でも手首は細かったり、足首が脂肪でつかえるといったことはほとんどありませんよね。
むしろ関節に脂肪が多くついてしまっている場合、問題になることも考えられるので腹筋ローラーをする前に有酸素運動などでダイエットなりするべきです。
膝に関しても他の関節と同様に、あまり脂肪がつかない傾向にあり、実際に触ってみると脚を伸ばして肉を掴みやすい状態にしても、つかめる部分は多くないのがわかりますよ。(ほとんど皮しかつかめない)
そのため、膝をついて行う動作に関しては脂肪によるクッション性が低く、骨に直接負荷がかかるので痛みを感じやすくなってしまうと言えますね。
もう1つの理由としては膝をつく床などの状態です。
トレーニングを行う環境は人により千差万別ではありますが、ほとんどの家は洋室であればフローリング、和室であれば畳といったところ。
重要なのは単純に床が固いから痛みが出るわけではないということ。
床の固さも重要ではありますが、一番の原因としては摩擦なんですよね。
腹筋ローラーを転がしたときに身体は前に伸びようとしますが、その時に接地している膝がずれるため抵抗がかかってしまうことで、膝の痛みを引き起こしてしまう。
そのため、膝の摩擦がなるべくおきないようにすることが膝の痛みの対策になります。
腹筋ローラーの膝の痛みにはマットを使うのがベスト
腹筋ローラーでの膝の痛みを軽減する場合、マットを使用するのはマスト。
タオルやクッションなどを使用するといった方法もありますが、総合的に見た場合マットを使用することには以下のようなメリットがあることが大きな要因となっています。
- クッション性により関節の保護
- 長さがあれば静音性アップ
- ストレッチや他の筋トレにも使うことができる
このように多くのメリットがあるマットを用意しておくことで、腹筋ローラーのトレーニングが捗ることは間違いなし。とはいえマットと一口に言っても適当に選ぶのはおすすめできません。
なるべく押さえておきたいポイントとしては3つ。
- 厚みは10㎜以上欲しい
- サイズはなるべく身長以上
- 反発がある程度あるもの
まず厚みについては最低でも10㎜あるのがベターです。
ヨガマットのような薄いものの場合、多少防音の効果はありますが膝の負担はほとんど変化がありません。
10㎜程度厚みがあればクッション性の高さはヨガマットに比べると圧倒的にアップするため、これだけでも膝の痛みが解決することもありますよ。
2つ目のサイズについては、自分の身長を目安に選ぶようにするとよいでしょう。
腹筋ローラーの中には、膝に敷く小さ目のマットがついていたりもするのですが、正直小さい。
膝だけ保護できればいいと考えてしまいがちですが、長さのあるマットを使用することで腹筋ローラーが転がるときの音が軽減出来たり、床や畳を傷つけることもなくなります。
腹筋ローラー以外のトレーニングやストレッチの時にも使うことができるので、自宅で身体作りをしていくのであればある程度の長さのあるトレーニングマットはマストと言えますね。
腹筋ローラー付属の膝用マットがあるのであれば、併用するのもいい方法でしょう。
最後にマットの反発度合いですが、高反発のタイプを選ぶのがベター。反発が強く跡などが残らないくらいのものがいいですね。(ダンベルやベンチなどを置いていると跡が残りますが…)
厚みがあっても柔らかいものも割とあるので、しっかりチェックしておきたいところ。
しかし厚みがないものの場合は、反発性があっても少しの沈み込みでクッションの効果がなくなってしまうため、やはり厚みは最低限のラインをクリアしておきたい。
これらのポイントを押さえたトレーニングマットを使用することで、腹筋ローラーだけでなく他の筋トレにも幅広く役立てることが可能になります。
腹筋ローラー以外にも使えるおすすめトレーニングマット2種類
実際にトレーニングマットを使用していく場合、上で解説したポイントを踏まえて選んでいけば基本的には問題ありませんが、マットには大きく二つのタイプがあります。
- 一枚ものタイプ
- ジョイントタイプ
それぞれに良さがありどちらが正解というわけではないため、比較を参考にしつつあなたのトレーニング状況や環境に応じたタイプを選んでみてください。
一枚ものタイプ
▼こんな方におすすめ▼
- 普段は収納しておきたい方
- トレーニングの場所が変わる方
一枚ものタイプのトレーニングマットは、ヨガマットやピラティスマットに代表されるようなオーソドックスなタイプ。
一枚で構成されており、ペロッと広げてサッと使えるので非常に楽ちんです。
収納に関しては、厚さ10㎜くらいだとちょっと巻きにくいかなって感じですが、巻いたときのサイズは多少大きくなるので、人によっては少し邪魔に感じるかもしれません。(少しデカイ太巻きみたいになります)
とはいえ持ち運びなども簡単なので、ちょっと場所を変えたい時も割と手軽に使えるのが便利ですね。
ジョイントタイプ
▼こんな方におすすめ▼
- トレーニング場所が決まっている方
- いちいち片付けるのがめんどくさい方
ジョイントタイプはいくつかのパーツを組み合わせてマットにするタイプ。お子さんがいる方であれば、ケガの防止などにポップなタイプのものを使っている人もいるかもしれませんね。
トレーニングモデルは子供用のタイプに比べるともう少し反発力が強いものが多く、強度も高めになっていますが、一番の特徴はマットのパーツを組み合わせることによるサイズの調整が可能な点。
腹筋ローラー用に身長程度に組み合わせることもできますし、多少費用はかかりますが部屋全体にマットを敷き詰めてトレーニングルームを作り上げることもできます。(上のマットであれば6枚セットで180cmの長さ)
一枚ものに比べると巻いて保管する必要がないため、厚みは10㎜から20㎜がほとんど。
ジョイント部は段差など気にならないレベルではありますが、どうしても気になるという場合は100均で売っている薄いヨガマットを併用すれば十分対応できます。
腹筋ローラーで膝が痛い時はトレーニングマットを使用しましょう
本記事では腹筋ローラーで膝が痛い時の対策となるトレーニングマットについて解説しました。
- 腹筋ローラーでの膝の痛みにはトレーニングマットが最適
- マットは長さや固さを重視して選ぶのがベター
腹筋ローラーの膝コロはフォームを覚える上でも取り入れておきたいトレーニングとなっており、それだけでもある程度の効果を見込むことができます。
その分しっかりと対策をしておくことで、膝の痛みという余計な不安を軽減することが重要。
トレーニングマットを使うことで、膝コロはもちろん他の自重トレーニングから器具を用いたトレーニングまで幅広く対応が可能になるため、筋トレを続けていくのであれば非常に価値のあるものと言えます。
膝の痛みだけでなく、床の固さや傷みなどが気になっている方は、今回の記事を参考にぜひトレーニングマットを取り入れてみてください。